鼻にニキビができちゃった! 原因や正しい対処法は? 悪化させない治し方

鼻にニキビができちゃった! 原因や正しい対処法は? 悪化させない治し方

鼻ニキビ、目立つし治りにくいし、厄介ですよね。もし鼻ニキビができてしまった場合は、絶対にいじらず正しく対処していかないと、悪化したり跡が残ったりしてしまう可能性大です。鼻ニキビはなぜできてしまうのか、できてしまった場合の対処法と、今後ニキビをできづらくするための予防法について解説します。

深刻化する痛い鼻ニキビ

どれだけスキンケアに気を使っていても、肌荒れを起こしてしまうと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。悩ましいニキビ、中でも鼻に発生するニキビの原因と対処法、予防法を紹介します。

〈POINT〉
・鼻ニキビの原因は皮脂の過剰分泌による毛穴の汚れ
・症状によって治し方が異なる

鼻ニキビの考えられる原因は?

ニキビは毛穴に皮脂やメイク汚れなどが詰まり、そこにアクネ菌のような細菌が増殖し、炎症を起こすとできてしまうもの。

ニキビが発生する大きな原因は、過剰な皮脂や角層細胞(肌表面の角質を構成している死んだ細胞)によって引き起こる「毛穴の詰まり」やアクネ菌のような「細菌」「アンドロゲン(男性ホルモン)」が過活動することです。

ニキビは顔全体または体にもできるものですが、鼻はとくに皮脂の分泌が多いパーツ。凸凹が多いため、ファンデーションのようなメイク汚れも詰まりやすいと言えます。

鼻にニキビができたときの対処法

鼻ニキビができてしまったら、どう対処するのがコツなのでしょうか。ここでは悪化させない、正しい対処法について解説します。

優しく・正しく洗浄する

鼻ニキビには、マイルドな洗浄料のミルクまたはジェルタイプのクレンジングがおすすめです。クレンジングに含まれる界面活性剤は肌のバリア機能を低下させる原因となるため、こすらず優しくなじませます。

洗顔もとにかく優しく。しっかり泡立てたら顔全体に泡を広げ、指の腹で転がして汚れを吸着させます。すすぎは肌を乾燥させないぬるめのお湯がベスト!

化粧水で肌のバリア機能を保つ

化粧水には肌のバリア機能を正常に整えてくれたり、ターンオーバーを促進する機能が期待できます。鼻ニキビに限らず、顔のニキビ予防や対処には化粧水を活用することがおすすめです。

ニキビケアに使用する化粧水は、正しく使うことが大切です。使用量は商品によって異なりますが、さっぱりタイプなら500円玉大程度、しっとりタイプならそれよりも少ない分量が目安。

つけるときは手で顔の中心から。外側に向かいハンドプレスしながら肌へ浸透させていきます。このとき優しく、肌は叩かないように気をつけましょう。

コットンでつける場合も手順は変わりませんが、摩擦や刺激が起きないよう、コットンの裏側まで化粧水をしっかり染み込ませることを忘れないでくださいね。

乳液で保湿する

ニキビにも保湿は必須。クリームでは油分が多くなってしまう人もいるため、適度な油分を補える乳液での保湿が推奨されています。

乳液は水分と油分のバランスを整えられるので、ニキビができてしまう状態である「肌のバリア機能の低下」を立て直すのにも有効。

ぜひ、ニキビを防ぐ以下の有効成分が配合されている乳液を使ってみてくださいね(ただし、肌が敏感になっている場合は比較的シンプルな処方のものを!)。

殺菌効果:サリチル酸/ベンザルコニウムクロリド/イソプロピルメチルフェノール
炎症・赤みを抑える効果:アラントイン/グリチルリチン酸2K/グリチルレチン酸ステアリル
殺菌・角層軟化・角層除去効果:レゾルシン
皮脂の分泌を抑える効果:ビタミンB2(リボフラビン)
抗酸化作用:ビタミンE/ビタミンC・E誘導体

市販薬を使う

市販薬を使用する場合、ニキビの状態に合わせてお薬を選ぶことが大切です。

もし白くぽつぽつと出現した「白ニキビ」なら、アクネ菌増殖を阻止してくれる「イソプロピルメチルフェノール」や「レゾルシン」といった殺菌成分入りの塗り薬を。

炎症が起きている「赤ニキビ」なら「グリチルレチン」のような炎症抑制成分が配合された塗り薬を。

膿んでいる「黄ニキビ」なら「抗生物質」または「抗炎症成分」が配合された市販薬がよいでしょう。

ホルモン治療を行う

一時的なニキビではなく、繰り返し発生してしまう場合は、男性ホルモンである「アンドロゲン」の活性を抑えるホルモン療法もひとつの手。その代表的な方法には「ピル」があります。

ピルは女性ホルモン「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を配合した薬で、1日1回の服用で卵巣内でのアンドロゲン産生を抑え、血液中のテストステロンの量を減らす作用が期待できます。これにより皮脂の分泌抑制・ニキビ予防の効果が見込めるのです。

他にも「スピロノラクトン」という薬のホルモン治療があります。

スピロノラクトンには抗男性ホルモン作用があり、過剰な皮脂分泌を抑えてニキビを防ぐ効果が期待できます。ピルとスピロノラクトンを併用することも可能です。

皮膚科に相談するのが一番

さまざまな対処法を紹介しましたが、自己判断によって間違ったケアを行うと悪化させてしまうことがあるので、もっともおすすめしたいのは皮膚科に行って専門医に相談することです。

ニキビを悪化させると、治りが遅くなったり跡ができてしまったり、繰り返し何度も発生したりする可能性も。

とくに鼻は顔の中心部分なので、悪化すると目立ちやすくなります。ぜひ最寄りの皮膚科へと足を運んでみてください。

鼻ニキビに絶対にやってはいけないこと

ニキビができてしまったとき、早く治したいと思ってついニキビを潰してしまうようなことがあるかもしれません。しかし、それは逆効果。とくに鼻は、ニキビが悪化すると目立ちやすいパーツなので注意しましょう。

ニキビを触る

スキンケア時、ふと顔に手を当てたとき、ついついニキビに触れてしまうことがあるかもしれませんが、鼻ニキビに触るのはNGです。

ニキビを爪で引っ掻くような行為ももちろんダメ。これによりニキビが悪化してしまったり、最悪ニキビ跡になったりすることがあります。

紫外線を浴びる

ニキビは紫外線を受けやすくなっている状態。とくにかさぶたになっている場合は肌が傷ついて非常にデリケートです。

日傘をさす、帽子をかぶる、日焼け止めを塗るといった万全の紫外線対策をおすすめします。なお、日焼け止めはニキビにも刺激になりにくい、敏感肌用のものを使うと◎。

鼻ニキビを予防するスキンケア方法

一度鼻にニキビができると治すまで苦労しますよね。大事なのは対処より予防。日常的に鼻ニキビを作らないスキンケアを意識しましょう。

汚れを溜めないスキンケアを

日常的に丁寧なクレンジングを行うことも大切ですが、どうしても皮脂やメイク汚れが溜まりやすい鼻には、スペシャルケアを行ってみましょう。

例えば鼻の黒ずみやざらつきをオフしてくれる、部分用洗顔料。週に1〜2回のペースで使用し、汚れを溜めない肌作りを。

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角質ケアでニキビのできない肌へ

ニキビができやすい肌には、角質ケアが有効です。角質ケアで肌のターンオーバーを促し、毛穴を詰まらせないよう日々スキンケアをしていきましょう。

ただし、スクラブのような肌を擦って角質を取り除くケアは、摩擦によりニキビを悪化させてしまう可能性も。敏感肌でも使用できるなじませるだけの角質美容液で、負担なくケアをしていくことをおすすめします。

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生活習慣の見直しも

ニキビ予防には丁寧なスキンケアが重要ですが、ニキビに影響する生活習慣を見直すことも無視できません。

例えば顔に使うスポンジやメイクブラシ、シーツや枕カバーなどの肌に直接触れるものを清潔に保つ、バランスのよい食事を意識する、十分な睡眠時間を確保しつつ質も高める工夫をする、ストレスを溜めない生活を目指す… など。

これらの改善により少しずつ鼻だけでなく、顔全体、体のニキビもできにくくなっていく可能性が高まりますよ。

最後に

大人になっても、悩ましい肌トラブルの一つとなるニキビ。とくに鼻ニキビは目立ってしまうので、適切な早い対策・治療で悪化させないことが大切です。普段の生活習慣を改めるだけでも肌が改善する可能性も。肌をいたわってしっかりケアしていきたいですね。